R8川内中物語

過去の失敗から逃げずに超えていく強さを。3年生道徳「栄冠は君に輝く」

本日、3年生それぞれのクラスにおいて、校長先生による道徳の特別授業が行われました。その深い学びの一端をご紹介します。

今回の授業では、「よりよく生きる喜び」をテーマに、自らの弱さや過去の失敗(ありのままの自分)から逃げずに正面から向き合い、それを乗り越えていく人間の強さや気高さについて考えました。題材として取り上げたのは、夏の甲子園の有名なテーマ曲「栄冠は君に輝く」にまつわる物語です。

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■ 主人公の葛藤と転機

物語の主人公は、20年前の甲子園で試合に敗れた苦い記憶から、長年野球から背を向けて生きてきました。しかしある日、大会のテーマ曲の作詞者である加賀大介さんの真実を知ります。加賀さんは病気で右足を切断し、選手としての夢を絶たれながらも情熱を失わず、作詞という形で野球に関わり続けた人物でした。 その生き方に背中を押された主人公は、20年間一度も開けることができなかった当時の野球道具が詰まった段ボール箱を自らの手で開き、ついに過去の自分と向き合う決意をします。

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■ 生徒たちの白熱した対話

あるクラスの授業の中盤では、「20年間も封印していた当時の審判からの励ましのボールと『君の野球人生はここで終わりではない』という言葉を、主人公はなぜ今になって受け止めることができたのか?」という生徒自身が立てた問いについて、クラス全体で熱い議論を交わしました。

生徒たちからは、

  • 「加賀さんの決して諦めない生き方を知り、いつまでも逃げ続けている自分が恥ずかしく思えたのではないか」

  • 「審判の熱い思いにようやく気づき、過去を振り返る勇気を持てたからだ」 

といった、主人公の心情に深く寄り添う意見が数多く出され、教室は濃密な思考の空気に包まれました。

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■ 「栄冠」の本当の意味とは

物語の結末で、主人公はトラウマを乗り越え、審判として再び甲子園のグラウンドに立ちます。ある生徒は、高校時代の彼にとって「栄冠」とは「試合に勝利すること」だったが、今の彼にとって「栄冠」とは勝ち負けに関係なく、「これまでの経験や努力そのもの」を称える言葉へと変化したのではないか、と発表していました。作詞者の加賀さんもまた、夢破れたすべての球児に向けてこの詩を書いていたのです。

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■ 授業を振り返って

大きな挫折や失敗を経験しても、他者の生き方や温かい思いに触れることで、人は再び立ち上がることができます。 まもなく東温市総体、そしてそれぞれの進路選択という大きな挑戦を控える3年生。今回の授業を通して、失敗を含めた「ありのままの自分」を受け入れ、前を向いて歩んでいく人間の気高さについて、一人一人が深く考る貴重な時間となりました。